アサギマダラ、晩秋の屋久島に飛ぶ

マダラ蝶の仲間は長距離移動をするので有名ですが、屋久島でよく見かけるアサギマダラも北は東方地方から、南は台湾くらいまでの間を移動しているようです。
屋久島の麦生(ムギオ)集落に住む私の知人Kさんは、1年中屋久島のアサギマダラを追って、野に山に足を運び観察した結果を論文にして発表しています。先日も出来上がった論文をわざわざ届けてくれました。頭が下がります。
捕獲したアサギマダラの羽を観察して、何も書いてなければ捕獲した場所、日付などをフェルトペンで羽の裏側に書込みます。これをマーキングといいます。すでにマーキングしてあれば、その内容を読みとり記録し、さらに追加マーキングします。こうして、アサギマダラが何処から何処まで飛んでいるか、時期はどうかなどいろいろなデータを得ることが出来るそうです。

アサギマダラの中には冬を屋久島で過ごすものも多く、今の時期屋久島で見られるアサギマダラはほぼ越冬組だと思います。
散歩していて、たまたまツワブキの花に飛んできたアサギマダラを発見しました。夏のアサギマダラは高いところを飛んでいますが、この時期はツワブキなどの花の咲いた草花を求めて、低地にもやって来るようです。
すでに羽はかなり傷んでいて、かわいそうなくらいです。
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このアサギマダラ、寒くても大丈夫なのでしょうか。もっとも屋久島は真冬でも日中は20度近くになる日も多いですから、温度の低い朝晩は葉っぱの裏などに身を潜めていて、日中だけ活動するのかもしれませんね。それとも熊やカエルのように冬眠するのでしょうか。
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しばらく眺めていたら、大空に向かって飛び立って行きました。一瞬蜘蛛の糸に捕まったかなと思いましたが、
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無事に振り切り、遠くに飛び去りました。元気です(^^)
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遠くは盛岡や福島からこの屋久島に渡ってくるアサギマダラもいるそうですから、すごい飛行距離ですよね。まだ、生態のわからない部分がいっぱいあるようです。













屋久島ポンカンの発祥の地、平内を歩こう!

エコツアー「世界遺産の里めぐり④ ~平内集落~」 のご案内


2010年12月11日に上記のエコツアーが開催されます。
屋久島を訪れる観光客は年々増加しています。屋久島の観光事業にとっては大変ありがたいことです。一方で、世界遺産に認定されている貴重な屋久島の自然にとっては、一時に多くの人達が同じ場所(例えば縄文杉や白谷雲水峡など)に集中して訪れることにより、その自然の姿が少しずつ壊されつつあるのも事実なのです。私が屋久島に移住してから僅か5年ですが、自然を楽しむはずの山道が人に踏み潰されてしまい、以前の倍の幅になってしまった場所が何ヶ所もあります。そこにあった苔や小植物が無くなってしまいました。
屋久島の観光事業をどうするか、どのようにして自然を次世代以降に残していくかなど、屋久島町の行政の責任は重いものがありますね。

自然遺産の島屋久島に訪れる以上、縄文杉などの観光スポットを訪れたいと考えるのは無理もありませんが、屋久島の里にも目を向けていただき、観光スポットを広げることにより、少しでも自然に対する影響を少なくさせようと、屋久島の里をめぐるエコツアーが行われています。
今回はその4回目として、屋久島の最南部、私が住んでいる平内集落がその場所となっています。
この時期に屋久島を訪れる方々、ぜひこのエコツアーにご参加ください。そして、地元住民と語らいながら、ポンカンの収穫体験や平内海中温泉などを満喫してください。
参加申込要項を参照されたい方は、ここをクリックしてください。

この記事へのコメント

2010年12月10日 00:41
今晩は。福島からも行っているとのこと。本当に驚きです。1日でも長く生きていてほしいものです。きれいな配色のチョウですね。ツワブキの黄色がとても素敵です。
屋久島ジージ
2010年12月10日 07:11
こんなに小さな生き物が、福島から屋久島までどうやって飛んでくるのか、不思議ですね。福島にもいるそうですから、行き当たりばったりさんも今度この蝶を探してみてはいかがですか。

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